「いや〜んバンカー♡」は全カット!?初代『みんなのGOLF』広告の熱量と、雑誌の片隅にいた“ヤバい”広報の話。

はじめに:ブラウン管の向こうにあった「スパーン!」という衝撃

1997年、初代プレイステーションから生まれた国民的ゴルフゲーム『みんなのGOLF』。僕らの世代なら、一度はその名を聞いたことがあるはずです。かく言う僕は、当時友達の家でNINTENDO64の『マリオゴルフ』に夢中で、『みんゴル』は「面白いらしい」と聞きつつも、中古でも高くてなかなか手が出せなかった、なんて思い出があります。

でも、当時のゲーム雑誌をめくると、その熱狂の断片がそこかしこに転がっているんです。今回は、古びた雑誌のページから発掘した、初代『みんゴル』が放っていた尋常じゃない熱気と、今の時代じゃ絶対ありえない“ゆるくて最高なノリ”を一緒に追体験してみませんか?

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「この気持ちよさは、何なのだ。」広告が語る、初代みんゴルの発明

当時の雑誌広告や記事の見出しは、開発者の魂の叫びそのものでした。今見ても、その興奮がストレートに伝わってきます。

  • 「『タコゲー』とは、指にタコができるほどにハマるゲームのことなり。」
  • 「ゴルフってこんなに面白かったのかって思うよ。」
  • 「ナイスショット時の『ヒシューン』という音を聞けばストレスも吹っ飛びます。」
  • 「家族の絆を取り戻す時などに効果を発揮するぞ。」

そう、「タコゲー」!懐かしい響きですよね。コントローラーを握りしめすぎて、親指の付け根にタコができたあの感覚。そして、難しいルールは抜きにして「スパーンと飛んでく快感」にすべてを詰め込んだ潔さ。複雑なシミュレーターが主流だったゴルフゲームの常識を覆し、「誰もが楽しめるエンタメ」にしたのが、初代『みんゴル』の最大の功績だったのかもしれません。

謎の広報「ステハニー★林」という名の熱量爆弾

そして、当時のゲーム雑誌の自由さを象徴するのが、名物(迷物?)広報「ステハニー★林」さんの存在です。なぜかキャディの格好(本人曰く「趣味」)で誌面に登場し、とんでもない裏話を連発しています。

「まず一番最初に言っておかなければいけない最も重要なことは、『みんなのGOLF』に入っているキャディーさんの声が私の声だということです」

「収録の時『いや〜んバンカー♡』とか『すっごいのね〜♡』とか『はやくして〜♡』とか言ってたら、全部カットされた」

「池ポチャの音を録るのにでっかいスタジオ借りて子供プールに水張ってたら、スタジオ中水浸しにして怒られた」

コンプライアンスなんて言葉が存在しないかのような、破天荒なエピソードの数々。でも、この手作り感と無茶苦茶な熱量こそが、あの時代のゲーム開発のリアルだったんですよね。ユーザーとの距離が近くて、開発者の顔が見えるような温かさがありました。

雑誌の隅っこに宿る、90年代の“ゆるいカオス”

記事の見出しやキャプションも、いちいち秀逸です。

  • 「よいこもよいおとなもダビスタとゴルフ」
  • 「グリーンに入れないよ。ケンタウロスの人は」

『ダービースタリオン』と『みんなのGOLF』。この2本が当時のプレステユーザーの睡眠時間をどれだけ奪ったことか。そして脈絡もなく現れる「ケンタウロス」の文字。この意味の分からなさ、最高じゃないですか? 全てが完璧に整っていない、雑誌の隅っこにある遊び心。こういう部分にこそ、あの時代のカルチャーの匂いが凝縮されている気がします。

あの頃の熱狂をもう一度、手元に。

当時、手が出せなかった一本。友達の家で眺めるだけだったあのディスクを、大人になった今だからこそ、自分の手で。
ブラウン管に映し出された、あの「ヒシューン」という快音を、もう一度体験してみませんか?

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まとめ

今回、古い雑誌を読み返してみて、改めて感じたのは「不完全さの魅力」です。情報が整理されきっていない、ちょっとおバカで、でも作り手の体温がダイレクトに伝わってくるような熱気。結局、僕が『みんゴル』を本格的にプレイしたのは、名作と名高い『みんなのGOLF 3』からでしたが、シャークやスズキといった個性的なキャラクターたちとの出会いの原点が、この初代の熱狂にあったんだなと、今になって胸が熱くなりました。

皆さんの心に残る「タコゲー」は何ですか? よかったら、ぜひコメントで教えてくださいね。


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