僕らのポケットには夢が詰まっていた。コーラアップから果汁グミへ、懐かしのグミ進化論

100円玉を握りしめて通った、あの頃

ポケットに100円玉を握りしめて、近所の駄菓子屋やスーパーに駆け込んだあの頃。僕らにとって「お菓子」は、ただの食べ物ではなく、小さな冒険であり、友達とのコミュニケーションツールであり、一日を締めくくる最高のご褒美でした。特に、それまで知らなかった新しい食感や味に出会った時の衝撃は、今でも忘れられません。

今回は、そんな僕らの子供時代を彩った「グミ」の歴史を、当時の雑誌をめくるように振り返ってみたいと思います。あのむちむちした食感の記憶、蘇りますか?

日本初の衝撃!「コーラアップ」という未知との遭遇

1980年、明治製菓(現・明治)から発売された「コーラアップ」。これが、僕らが初めて出会った「グミ」でした。もっとも、当時はまだ「グミ」という言葉は定着しておらず、「ゼリーキャンディ」と呼ばれていたそうです。

プラスチックのオブラートみたいな容器に収まったコーラの瓶の形のグミ。それを指でぐっと押し出して食べるスタイルが、なんとも未来的でカッコよかった。そして口に入れた瞬間の、あのむちむちっとした歯ごたえ!それまで知っていたゼリーともキャンディとも違う、未知の食感に度肝を抜かれたのを覚えています。「兄弟品にオレンジアップなどもあった」と記録されていますが、やっぱり僕らのヒーローは「コーラアップ」でした。

革命だった「果汁グミ」。友達の”大人買い”が眩しかった

1988年、グミの世界に革命が起こります。同じく明治製菓から登場した「果汁グミ」です。その名の通り、まるで果物がそのままグミになったかのようなリアルな果実感。これは衝撃でした。

僕の個人的な思い出ですが、当時我が家では「おやつは1日100円まで」という厳しいルールがありました。そんなある日、友達がスケートに持ってきたおやつが、なんと果汁グミのぶどう、みかん、いちごの3袋!あの光景は今でも忘れられません。まるで大富豪のように見えた彼女の横で、自分の選んだ一つのお菓子をちびちび食べるしかなかった僕。心の中で「大人になったら、絶対に果汁グミを好きなだけ買うんだ」と固く誓った瞬間でした。

食べるだけじゃない!「ひもQ」が教えてくれた遊び心

1993年、グミはさらなる進化を遂げます。明治から発売された「ひもQ」は、食べるだけでなく「遊べるお菓子」として僕らの心を鷲掴みにしました。

長さ約35cmのひも状のグミは、引っ張るとビヨーンと3倍近くまで伸びる。友達とどっちが長く伸ばせるか競ったり、あれこれと結び方を考えてみたり。うちの姉なんかは、ファンタグレープを鍋で煮詰めて自作のひもQを作ろうとしていましたね(結局食べさせてもらえませんでしたが…)。そんな風に、クリエイティビティまで刺激してくれたのが「ひもQ」だったのです。

ゲームの世界の「グミ」と、大人になった僕ら

時代は少し進み、僕らはテレビゲームに夢中になりました。すると、そこにも「グミ」は存在したのです。特に『テイルズ オブ』シリーズでは、「アップルグミ」「オレンジグミ」などが定番の回復アイテム。HPやTPを回復してくれるグミは、冒険に欠かせない心強い相棒でした。2005年頃の雑誌の改造コード特集には、ミラクルグミやミックスグミといったアイテム名がズラリと並んでおり、いかに僕らの世界にグミが浸透していたかがわかります。

そして、大人になった僕ら。子供の頃の夢を、今なら叶えることができます。僕もついに、ハリボーのコーラ味を業務用3kgで購入しました。毎日食べてもなかなか無くならない夢のような日々。…まあ、その分、歯医者さんにお世話になる回数も増えましたが、後悔はありません。あれは、子供の頃の自分との約束を果たすための、神聖な儀式だったのですから。

あの頃の熱狂をもう一度、手元に。

ポケットの中の100円で、世界で一番幸せになれたあの頃。
もう一度、あの味と記憶を手に取ってみませんか?

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まとめ

「コーラアップ」の衝撃から始まり、「果汁グミ」の感動、そして「ひもQ」の楽しさへ。日本のグミの歴史は、僕らの成長の記憶そのものです。そして、それは現代のコラボグミやゲームの世界にまで脈々と受け継がれています。

次にグミを手に取るときは、ぜひ思い出してみてください。その一粒に詰まった、僕らのキラキラした子供時代の記憶を。

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