ネットもSNSもなかった時代、テレビが世界のすべてだった
「コンプライアンス」なんて言葉、誰も知らなかったあの頃。ブラウン管の向こう側では、毎日のように誰かの“不適切な関係”が暴かれ、お昼のワイドショーが日本中のお茶の間をジャックしていた。そう、1998年。世紀末を目前にしたあの年は、今じゃ考えられないくらい、スキャンダルに熱狂していた時代だったんだ。
当時、まだガキだった俺も、学校から帰ってくると親が見ているワイドショーを横目に、意味もわからずその熱気を感じていたのを覚えてる。石田純一の「不倫は文化」なんて言葉は、もはや伝説だよな。昭和から続くスターたちにとって、不倫は「芸の肥やし」なんて言われたりもして、ある種の破天荒さこそがスターの証だったのかもしれない。理性を吹き飛ばすような本能的なパワーがないと、あの時代の芸能界は生き残れなかったんだろう。
そんな時代の空気を凝縮したような、とんでもない雑誌の企画を見つけちまったんだ。その名も「輝け ’98 愛人(ラ・マン)オブ・ジ・イヤー大賞」。今日はこの古びたページをめくりながら、あの世紀末の熱狂を追体験していこうぜ。

ワイドショーが沸騰した「’98 愛人オブ・ジ・イヤー」の主役たち
この企画、海の向こうのクリントン大統領のスキャンダルで始まった98年を総括し、ワイドショーを最も賑わせた愛憎劇の主役たちを表彰するというもの。ラインナップが、もう強烈すぎるんだ。
【大賞】菅直人 & 野本優子(戸野本優子)
なんと大賞は、当時民主党代表だった菅直人。お相手は元テレビキャスターの戸野本優子。記事には「海の向こうの民主党のトップ、クリントンに肩を並べようとしたのか」なんて皮肉たっぷりな一文が。政治家だろうがお構いなし、ゴシップの俎上に載せるのが90年代スタイルだったよな。
石田純一 & 長谷川理恵:「不倫は文化」の衝撃
そして、この年のスキャンダルを語る上で絶対に外せないのが石田純一。彼の「不倫は文化だ」という発言は、社会現象にまでなった。記事によると、この騒動の影響か所得も前年比減で、奥さん(松原千明)の稼ぎを大幅に下回ったらしい。「結婚したら女の人を好きになっちゃいけないのか」って迷言も、今聞くと切ない響きがあるな。
林葉直子 & 中原誠:将棋界を揺るがした「純愛」
元女流棋士・林葉直子による中原誠永世十段との関係暴露も衝撃的だった。彼女の「私は“恋人”だったと思う」という言葉は、ワイドショーで何度も取り上げられた。盤上の駆け引きだけでなく、人生の指し手も複雑怪奇だということを世に知らしめた事件だった。
松方弘樹 & 山本万里子:昭和スターの豪快伝説
「さすが大物の遍歴」と評される松方弘樹もノミネート。仁科明子との結婚から隠し子騒動、そして女優・山本万里子との7年越しの愛人発覚と、まさに昭和のスターを地で行く豪快さ。でも、「男として、私なりに責任を取る」と言い切るあたりが、またカッコよく見えちまうんだから不思議だよな。
【番外】クリントン & モニカ・ルインスキー
そして世界を揺るがしたのが、クリントン大統領とモニカ・ルインスキーの「不適切な関係」。調査報告書がベストセラーになるっていうんだから、アメリカのスケールはやっぱりデカい。このニュースは連日、日本のテレビでもトップニュースで扱われていたのを鮮明に覚えてる。
世紀末ニッポンはなぜ「不倫」に熱狂したのか?
それにしても、なぜあの頃の日本はこれほどまでに他人の色恋沙汰に熱狂したんだろうか。記事に登場する心理学者の先生は「信じられるものが希薄になったいまだからこそ、人々は不道徳だが純粋な愛を求めるのか」と分析している。なるほど、バブルが弾けて、オウム事件があって、世紀末の不安が渦巻く中で、人々はわかりやすい「愛憎劇」という名のエンターテイメントを求めていたのかもしれない。
今みたいにSNSで誰もが発信できる時代じゃない。情報はテレビと雑誌から得るのが当たり前。だからこそ、ワイドショーが映し出すスターたちの「異常」なまでの人間ドラマに、俺たちは釘付けになったんだ。
コンプラ時代の今、振り返る「芸の肥やし」
今の芸能界は、本当にクリーンになった。コンプライアンスが徹底され、スキャンダル一つで全てのキャリアが終わってしまうことだってある。それは健全なことなんだろう。でも、あの頃の「ぶっ飛んだ」スターたちが放っていた強烈な光や、何が飛び出すかわからないヒリヒリした感じが、少しだけ恋しくなる時がある。
良いか悪いかは別として、「不倫は文化」という言葉が生まれるほどの熱狂が、確かにあの時代には存在した。それは、もう二度と戻らない、平成という時代の忘れ形見なのかもしれないな。
あの頃のゴシップが詰まった空気、もう一度覗いてみませんか?
当時の雑誌をめくれば、ワイドショーの熱気が生々しく蘇ってきます。
デジタルじゃない、紙のザラついた感触と共に、世紀末の混沌を味わってみてください。
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まとめ
今回は、1998年の雑誌記事から「愛人オブ・ジ・イヤー大賞」を振り返ってみた。今では放送不可能な過激な内容だけど、そこには確かに時代のエネルギッシュな熱量があった。スマホの画面じゃ感じられない、あの頃のざらついた空気感を思い出すきっかけになったら嬉しいぜ。皆が覚えてる90年代のスキャンダルって、他に何かあるかな?



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