【俺たちの地元にTBSはなかった】雑誌で知った『うたばん』石橋貴明&中居正広の“放送されなかった”伝説

俺たちのブラウン管には「映らない」熱狂があった

「昨日の『うたばん』見た?L’Arcのhyde、ヤバかったよな!」。翌日の教室で交わされる会話に、俺はいつも曖昧な笑顔で頷くだけだった。そう、俺の地元ではTBS系列の放送がなかったんだ。だから、石橋貴明さんと中居正広さんっていう、当時すでに最強だった2人が司会を務める音楽番組の熱狂は、いつも雑誌の記事と友達からの伝聞でしか知ることができなかった。(一部ケーブルテレビで見れる子もいたようだ)

なんでこの2人がこんなに仲良いんだろう?って不思議だったけど、その答えがこの番組にあったんだと知ったのは、だいぶ後のこと。今日は、そんな風に雑誌のページを食い入るように見つめて想像を膨らませていた、あの頃の俺たちに捧げる『うたばん』のアーカイブだ。

特番『とくばん』での予測不能な大暴走!

通常放送ですらハプニングだらけなのに、春や秋の改編期に放送される特番『とくばん』は、輪をかけてヤバかったらしい。4年ぶりにセットを一新した際は、「古きよきアメリカの博物館」を裏コンセプトに、なぜか貴さんをモチーフにした絵画が飾られていたという。

この記念すべき新セットの最初のゲストは、ソプラニスタの岡本知高さん。児童合唱団を引き連れて「翼をください」を披露すると、それに感化された中居くんがまさかの合唱に乱入! 当然のように音を外しまくり、しまいには美声で歌う子供たちに「うまく歌ったらはったおすぞ!」と脅しをかける始末。音楽番組の概念が、ここですでに崩壊している。

豪華アーティストの素顔が爆発!「笑撃の真相」トーク集

『うたばん』が伝説たる所以は、アーティストたちの仮面を剥ぎ取り、素の人間性を引き出すトークにあった。雑誌の数行のテキストからでも、そのヤバさは十分に伝わってきたんだ。

世界のサカモト、衝撃のドS過去

中居くんから「丸くなりましたか?」と聞かれた坂本龍一さんが、まさかの告白。「免許がなくて運転手さんを雇ってたんだけど、しょっちゅう、後ろから首絞めたりとか」。渋滞にイライラして、ときには階段から突き落としたこともあるという衝撃発言。結果、1週間で辞める人が続出し、一人は大島でお坊さんになってしまったとか…。スケールが違いすぎる。

L’Arc-en-Ciel・hydeの音信不通伝説

ラルクの活動休止期間中、メンバーですらhydeさんと連絡が取れなかったという話も強烈だ。kenさん曰く「電話番号知るまでに2年かかりましたから。事務所の人間も知らなかったりするんですよ」。ミステリアスなイメージは、ガチだったんだな…。

森山直太朗、まさかのM宣言

中居くんの「森山くん、M?(ガーッて言われるのが気持ちいいの?)」という、どストレートな質問。これに対し、森山直太朗さんは「…サディスティックか、マゾかっていう? そりゃまあMですよ。無論」と、まさかの即答。この潔さが、たまらなく面白い。

アイドルにも容赦なし! ぶっ飛び企画と強烈ツッコミ

相手がトップアイドルだろうと、『うたばん』の容赦ないスタイルは変わらない。Gacktさんやタッキー&翼、松浦亜弥さんが登場した回では、「ごきげんよろしくない」という名のサイコロトーク企画を開催。昼のトーク番組のパロディを薄暗いセットでやるという、悪意に満ちた(褒め言葉)演出が最高だ。

浜崎あゆみさんがゲストの回では、キングコングの梶原さんが「シャンプーは何回押しますか?」というとんでもなくベタな質問を連発し、あゆをドン引きさせていたという記録も残っている。トップスターにこれをやれるのが『うたばん』なんだ。

AD伊藤ちゃんが見た、裏側の「中居くん」

当時の番組ADによるコラムには、こんな裏話が書かれていた。「深夜24時近くまで撮って、それから飲む日が多い」という過酷な現場。ある日、珍しく21時に収録が終わると、飲み屋に向かう中居くんがADの伊藤ちゃんに「あれ、雄介行かないのー?」と、軽くお腹にパンチ。この「Sっぽい愛情表現」に、スタッフはみんなメロメロだったらしい。カメラが回っていない場所でのこういうエピソードこそ、グッとくるよな。

あの頃の熱狂をもう一度、手元に。
テレビの前でかじりついていた君も、雑誌を握りしめていた俺みたいな君も、
あの時代の音楽を聴けば、一瞬であの頃に戻れるはずだ。

🔍 「L’Arc~en~Ciel ark」を各ショップで探す

🔍 「一青窈 もらい泣き」を各ショップで探す

🔍 「森山直太朗 さくら」を各ショップで探す

🔍 「浜崎あゆみ A BEST」を各ショップで探す

まとめ:想像力で見ていた、最高の音楽番組

リアルタイムで見ることが叶わなかったからこそ、『うたばん』は俺の中で伝説の番組として神格化されていった。雑誌の短い記事と数枚の写真から、貴さんの豪快な笑い声や、中居くんの鋭いツッコミ、そしてゲストたちのタジタジな表情を必死に想像していた。それはそれで、最高のエンターテインメント体験だったのかもしれない。今、こうして当時の記録を振り返ると、その熱量がまったく色褪せていないことに驚かされる。やっぱり『うたばん』は、最高の番組だったんだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました