格ゲー苦手だった俺が『エアガイツ』にハマった理由。FF7キャラと“ジャストフレーム”の沼に沈んだ日々

はじめに:俺たちが格ゲーのセオリーを無視して熱狂した夜

俺は当時、格闘ゲームがそこまで得意じゃなかった。友達の家で集まってワイワイやるのは好きだったけど、コマンド入力はガチャガチャ、コンボなんて夢のまた夢。でも、そんな俺が唯一、コントローラーを握りしめて夜通し練習したゲームがある。それが1998年にスクウェアから発売されたPlayStation用ソフト『EHRGEIZ(エアガイツ)』だ。

理由は単純明快。あの『ファイナルファンタジーVII』のキャラクターたちが参戦するから。体験版か何かでクラウドが動く姿を見た時の衝撃は、今でも忘れられない。360度走り回れるフィールド、箱やタルを投げつける自由度の高さ。そして何より、FFVIIのキャラで対戦できるという、ただ一点の事実が俺たちを突き動かしたんだ。

今回は、当時の攻略本を片手に、隠しキャラを出すために必死だったあの頃と、プレイヤーを廃人にした悪魔的システム「ジャストフレーム」の思い出を語らせてほしい。

はじめに:俺たちが格ゲーのセオリーを無視して熱狂した夜

豪華すぎるFFVIIメンバーの参戦と「ザックス」という最高のご褒美

『エアガイツ』最大の魅力は、なんといってもFFVIIからのゲスト参戦だった。初期メンバーのクラウドやティファを動かすだけでも感涙モノだったのに、当時のゲーム雑誌や攻略本は、俺たちにさらなる追い打ちをかけてきた。

「気になる隠し要素&隠しキャラをまるごと公開!!」

そんな煽り文句と共に掲載されていたのは、ユフィ、ヴィンセント、そして…あの「ザックス」の存在だった!

解放条件は、FFVIIファンなら誰もがニヤリとするリレー形式。

  • ユフィ:クラウドでアーケードモードをクリア
  • ヴィンセント:ティファでアーケードモードをクリア
  • ザックス:FFキャラ全員でアーケードモードをクリア

クラウドとティファでクリアして仲間を増やし、その全員で再びクリアして、最後にザックスが登場する。この流れがたまらなくエモかった。本編では叶わなかった、大剣を振り回すザックスを自分の手で操作できる。それは、俺たちにとって最高のご褒美以外の何物でもなかった。

豪華すぎるFFVIIメンバーの参戦と「ザックス」という最高のご褒美

自力発見は不可能!? 指にマメができた「ジャストフレーム」の日々

キャラクターゲームとしての魅力だけで終わらないのが、90年代スクウェアの恐ろしいところ。『エアガイツ』には、対戦を底なし沼に変える「ジャストフレーム」という独自システムが存在した。

これは、特定の1フレーム(1/60秒)のタイミングでコマンドを入力しないと繋がらない超シビアな連続技のこと。ガチャプレイでは絶対に発動せず、自力でタイミングを見つけ出すのは不可能に近い。

攻略本には、ご丁寧に隠しキャラたちのジャストフレーム技コマンドが掲載されていた。俺たちはそれを教科書のように読み込み、指にマメができるほど練習に明け暮れたんだ。

特にヤバかったのが、ヴィンセントの「サタンインパクト」だ。

  • サタンインパクト:上、上、J上、上、上、上、上、上、上、上、上、上

見てくれ、この「上」の羅列を。ゲシュタルト崩壊を起こしそうなコマンドを、寸分違わぬタイミングで入力し続けなければならない。当時の攻略本にも「このゲーム独特のものなので、ぜひ楽しんで(?)ほしい。」なんて書かれていたけど、まさに開発者の挑戦状だった。

友達との対戦で、このジャストフレーム技がバシッと決まった時の脳汁が溢れる感覚。あれを味わいたくて、俺たちは必死に練習した。格ゲーが苦手だったはずの俺が、いつの間にかストイックな職人のようにコンボを練習していたんだから、不思議なものだ。

自力発見は不可能!? 指にマメができた「ジャストフレーム」の日々

あの頃の熱狂をもう一度、手元に。

FFVIIのキャラが動く感動と、職人技を極める達成感。
あの頃の思い出が詰まったソフトを、今もう一度手に取ってみませんか?

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終わりに

キャラクターの魅力という最高の「入口」と、「ジャストフレーム」という底なしの「沼」。『エアガイツ』は、キャラクターゲームと本格格闘ゲームの要素が奇跡的なバランスで融合した、90年代の熱量が生んだ名作だったと今でも思う。

皆さんは、誰のジャストフレームを一番練習しましたか? ザックスを出した時の感動、覚えてますか? あの頃の熱い思い出を、ぜひコメントで教えてほしい。

終わりに

更に深掘りした記事はnoteで公開中

本記事の「深層部」にあたる、より濃密なアーカイブをnoteマガジンに収録しています(ブログ公開後、数日以内に順次アップロード)。

誰にも邪魔されず、ひたすら「あの頃」に浸るための場所。 タイパや効率を忘れ、贅沢に時間を浪費したい夜のお供に、ぜひ。

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タイムカプセル:90-00s 深層アーカイブ|時の管理者|note
1990年代・2000年代のゲーム、音楽、テレビの記憶を、当時の技術背景や世相から徹底的に深掘りする「時の管理者」による公式マガジンです。ブログ『タイムカプセル:あの頃と今』では書ききれない、より濃密で資料的価値の高いアーカイブ記事をストッ…

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